メーカーの失敗が惜しい(09/11/23) (DVD「HAS/YMO」レビュー) 00年代のYMOを語る上で欠かせない、2007年5月の横浜ライブを収録したDVD。 この年、YMO最大のヒット曲「Rydeen」がリメイクされ、以心電信や音楽が久方ぶりにライブとして演奏されたことを契機として、三人の志向はスケッチショウや「comica」「CHASM」周辺のエレクトロニカから、HAS・HASYMOという中継点を通過しつつ、 YMOへの回帰をも含む生演奏指向へと舵を切ることになった。もっとも、HDDのデータをそのまま流すエレクトロニカであろうが、汗を流して鳴らす生楽器であろうが、音の響きを追求する三人の姿勢は三十年経っても変化することなく続いている。それが ファンの願望以上に、現在でもこの三人を「YMO」として縛っている鎖なのかもしれない。ライブパフォーマンスが一定の完成形を取りつつある昨今、三人の興味がもう一度新たな作曲へと回帰することを期待しているのだが。 後続のリリース品と比較しても、ステージのクオリティやカメラワーク、音響などライブDVDとして非常に良くできた内容。 ただ、音ズレ・回収騒ぎのお陰で商品としての価値を版元自ら毀損してしまったのは最悪だった。 現在は修正されているので安心して観て頂きたい。 |
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